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レスキュー時の取り扱い
レスキュー活動を行なう際に必要な注意事項について解説しております。注意事項をお読みいただき遵守の上、安全な作業を行ってください。
目次
EVシステムの停止方法:低圧電源スイッチの操作
EVシステムの停止方法:MSDの操作
高電圧の遮断と確認作業手順
車両火災事故処理手順
車両の水没処理手順
車両の固定およびリフトアップ
ZM6 の高電圧システムは 500V 以上の高電圧を使用しています。
そのため、安全に作業を行うために以下の項目をよくお読みいただいた上で、実際の作業時には状況に応じた対応を行ってください。
・各高圧部品に付いている注意マークの内容を遵守してください。
・高圧ハーネス(オレンジ)、コネクタ及び高圧部品を素手で触れないようにしてください。
・全ての高電圧システムは常に通電している事を想定してください。
・レスキュー作動時には、輪止めなどで車両を固定してください。
・シフトポジションを N(ニュートラル)に切り替え、駐車ブレーキも作動させて車両を固定してください。
高電圧機器等の説明と高電圧ケーブルの配置
EVシステムの停止方法:低圧電源スイッチの操作
1.車両のイグニッションスイッチを OFF にします。
2.車両左側にある低圧電源メインスイッチを OFF にします。
・縦方向が OFF、横方向が ON です。
・低圧電源のメインスイッチを OFF にすると、高電圧を立ち上げる為の低電圧(24V)が起動しなくなります。
EVシステムの停止方法:MSDの操作
※MSD:手動メンテナンススイッチ
MSDを取り外すと、高電圧を遮断することができます。
【※注意】 高電圧システムを使用しているため、取り扱いを誤ると感電など生命にかかわるような重大な障害を受ける恐れがあり、危険です。
【※注意】 電気自動車を扱う作業者は、労働安全衛生法第59条ならびに労働安全衛生規則第36条により特別教育の受講が義務付けられています。
【※注意】 高電圧部品または高圧ハーネスを取扱う作業を行う際は、必ずMSDの取り外しを行ってください。
・適切な保護具を着用してから作業を行ってください。
・絶縁手袋(600V以下に適応する用具)、ヘルメット、絶縁靴等。
・絶縁用保護具の損傷、汚れ、湿気、その他機能劣化がない事を確認してください。
・高電圧部品または高圧ハーネスを取扱う作業を行う際は、必ずMSDの取り外しを行ってください。
・バッテリーシステムの点検作業や修理・操作をする場合はBDUに設けられているMSDを取り外す必要があります。
・バッテリーシステム内の構成部品を修理・操作する場合は高電圧用バッテリー前方に設けられているMSDを取り外す必要があります。
高電圧の遮断と確認作業手順
1.イグニッションスイッチをOFFにして、キーを作業者以外が触れな位置に保管する。
2.車両左側にある低圧電源メインスイッチをOFFにします。
・縦方向が OFF
・横方向がON
3.補機(24M)バッテリーのマイナスターミナルを外す。
4.MSDの取り外しを行う。
5.自然放電(15分以上待機)または専用放電装置を用いて放電を行ってから、作業・操作を行ってください。
レスキュー時の注意
【※注意】取り扱いを誤ると、感電など重大な傷害を受け、最悪の場合死に至る場合がありますので、十分注意してください。
【※注意】第気自動車を扱う作業者は、労働安全衛生法第59条ならびに労働安全衛生規則36条により特別教育の受講が義務付けられています。
車両の損傷状況を確認し、必要に応じてMSD プラグを抜いてください。
【※注意】MSDを抜く前に、キーを OFF位置にして車両の低圧源メインスイッチを断し、補機(24V)バッテリーのマイナスターミナルを外してください。
以下の場合は、必ずMSDを新してください。
・車両が深刻に損傷または変形している場合
・車両が転倒し、バッテリーが露出している場合
・車両のシャシーが深刻に損信している場合
・車両が特種車両(例:ガソリン輸送車など)と衝突し、危険な状況を引き起こしている場合。
事故の状況によっては、車両の高圧システムの作動状感が不明な場合があります。
その場合は、基本的に車両の高電圧システムは「作動しているもの」と仮定して作業してください。
必ず車両を固定してからレスキュー作業を行ってください。
車両が固定されていないと、レスキュー作業時に車両が動き思わぬ事故につながるおそれがあります。
レスキュー作業を行う場合は、状況に応じた適切な保護具を常に着用してください。
高常圧部品が破損していたり、オレンジ色の高電圧ケーブルの内部が露出していたりする場合は絶対に触れないでください。感するおそれがあります。
レスキュー作業時には、次のような危険が考えられます。
・短格、熱走、バッテリーからの混洩ガスによる車両の火災や爆発
・バッテリー電解液の出や噴霧、短格、熱走およびアーク放電への露による、および皮膚への科学熱傷を含む熱傷
・バッテリー電解液の出による、中毒
・損傷した高電圧機器や高電圧ケーブル、高電圧コネクターによる高電圧(交流30V以上または直流60V以上)の感電
・アーク放置の外線による、親や皮膚の損傷
また、車両の高電圧システムが起動していると、車両が突然動き出し、思わぬ事故につながるおそれがあります。
車両火災事故処置手順
1.車両から出火した場合、迅速に車両から離れ直ちに防署へ連絡し可能であれば初期消火を実施してください。
・初期火を行う場合は、人身の安全を確保した上で以下の操作を行ってください。
・初期火は砂、乾燥粉末(ABC)、液体二酸化次素消火器のいずれかを使用して火してください。
2.高電圧部品以外から火災が発生した場合、車載火器などを用いて火活動に当たってください。
3.高圧/低圧ハーネスで火災が発生した場合、できるだけ早く電源を切り、車載消火器などを用いて火活動に当たってください。
4.バッテリー内部で火災が発生した場合、車載火器などを用いて消火活動に当たってください。
5.大量の煙と出火がある場合は、火災区域に安全な距離から大量の水を噴して消火活動に当たってください。
・少量の水による火はかえって危険な場合があるため、水をかける場合は火などから大量に放水するか、防隊の到着を待ってください。
・防隊員が現場に到着した際には、燃えている物品や周囲に可燃性・爆発性物品があるかどうかを伝えてください。
・バッテリーバック内部から再出火の可能性がなくなるまで、水の噴霧作業を継続して行ってください。
・水をかけた際には、感電に十分注意してください。
車両の水没処理手順
水没した車両は、以下の手順で処理してください。
【※注意】 車両に触れる場合は必ず保護具(絶縁手袋、絶縁乳、保護服、など)を着用してください。
1.車両を水から取り出す。
2.可能であれば、車両から水を抜いてください。抜くことが困難な場合は完全に乾燥するまで長期間放置してください。
・車両から水を抜く際、感電の恐れがありますので保護具無しで車両に触れないでください。
・見た目上乾燥した状態であっても必ず保護具を着用してください。
3.高電圧部品にやむを得ず触れる場合は必ず保護具を着用し作業を行ってください。
・専門家による判断を仰いでください。
電池パックが破損し、電解液が漏れた場合は素手で絶対に触れないでください。
電解液の処理方法
・高電圧バッテリーパックに液体の漏れや付着がある場合は、絶対に触れないでください。
・電解液の拭き取り時作業時は、乾いた布を使用してください。
作業時の安全装備
・やむを得ず作業が必要な場合は、以下を必ず着用してください。
・絶縁手袋、絶縁靴、保護メガネ、保護服、防災用マスク、など。
バッテリーガス放出時の注意
・ガスは有毒・高温・腐食性・可燃性のため吸引しないでください。
・ガスを放出した高電圧リチウムイオンバッテリーは、可能な限り水で冷却し続けてください。
バッテリー損傷・異常時
・外見上の損傷がなくても内部短絡が発生している可能性があります。
・バッテリーパックに煙、異常発熱がないか慎重に監視してください。
【※注意】電気自動車を扱う作業者は、労働安全衛生法第59条ならびに労働安全衛生規則36条により特別教育の受講が義務付けられています。
車両の固定およびリフトアップ
・パーキングブレーキを確実に効かせた状感にしてください。
・車両に輪止めなどを必ずかけて車両を固定してください。
・車両をリフトアップするときは、適切なジャッキを使用してください。(車載されているジャッキは使用しないでください。
・リフトアップ後、車両の下に入って作業するときは、必ずスタンド(ウマ)で車両を支えてください。
事故車両の運搬について
車両を通する際の注意事項
・一般的な引は、車両持ち上げ式率引車を使用して行ってください。
・牽引を行う前にハザードを点灯させ、パーキングブレーキを解除してください。
・スタータースイッチを「LOCK」に切り替えて、ドアの施を行ってください。
・タイヤまたはアクスルの破時は気味トレーラーを使用して運搬してください。
【※注意】
・低床トレーラーを優先的に使用して選接してください。
・車輪持ち上げ式引車で運搬すると場合、必ずリアアクスルシャフトを外し、駆動と駆動モーターの換続を解除してください。
・必ず前輪を上げるか、4輪とも持ち上げた状感で運搬してください。
・赤輪が地面に接地した状で撮能が固定されていない場合は、安定性がなく険です。
・リアアクスルシャフトを外さずに率引すると駆動系部品やモーターが回転することで発電され、故障や破の状によっては火災が発生するおそれがあります。
作業中の車両の外側の目立つ場所や作業場所に掲示し、注意険起を行ってください。
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